4D サラリーマン

40歳で海外留学するサラリーマンのブログ

滞在許可証(Permesso di Soggiorno)という、許可する気はあまりない証明書の話

イタリアの滞在許可書

 

正直、イタリアに留学することを決めるまでまったく知らなかった。

 

ビザ(査証)という言葉が一般的だけど、それとは違うらしい。

査証というものは、とある国に対して入国するための証のようなもの。その国に入国していいですよーという証だとか。

通常の旅行(3ヶ月未満)ならビザがいらないってのは、日本のパスポートの存在が

その役割を果たしてくれているわけです。

例えば、友人のインド人は、通常の旅行でイギリスに入国する際にもビザが必要で、発給してもらうためにローマのインド大使館へ出向き、3週間ほど待つ。という試練が待ち受けている。

日本のパスポートが最強と言われる所以は、こういう手間がいらなない、というところにあるとも言える。

 

ただ、ビザが必要な長期滞在者(3ヶ月以上)はその申請が必要でして、それはそれは

長い長い忍耐の道のりなのです。

それはまたの機会に書くとして、今日は滞在許可証のお話。

 

その取得方法やら段取りについては、いろいろな方がブログ等で紹介されているので、詳細はそちらを見てもらうと良いし、それをサポートしてくださる方もたくさんいらっしゃいます。

  

私は、こちらで滞在許可証の取得をサポートしてくださる会社にお願いをしましたが、それでも十分大変でした。

なにせ、イタリアの法律は3ヶ月に1回変わるとか変わらないとからしいので、他の方のブログなどを拝見していると、個人で対応なさってそれ以上かかった方がほとんどのようです。

 

また、学校の友人に尋ねると面白いことがわかりました。

滞在許可を申請する場合、居住するエリアによって分けられているようで、大学の近辺などは申請が一気に集中するために、取得までに半年以上は余裕でかかるそうです。。。どういう仕組みや。

 

ちなみにこの滞在許可証ってなんで必要かと言うと、例えばビザ1年があったとしても、この滞在許可証をもっていないと、正式にはイタリア滞在が認められた事にはなりませんので、国外への旅行や自国への旅行時に止められる可能性があるそうです。真偽はわかりませんがね。

 

欧州はどこでもそうらしいですが、こういう制度の申請時には、ヨーロッパ人特有の適当さを発揮するため、イライラがすごい募ることは覚悟が必要だと思います。

なにせ、申請をする警察署では、半分以上の人が窓口から離れる際には顔真っ赤っかでしたから。

 

準備から申請まで、なんだかんだで1年くらいはブログを読み漁ったり、大使館や領事館に問い合わせたり、イタリアのHPをグーグル先生に翻訳してもらったりで費やした気がするなー。

 

ただ、自分が他の国に住まわせてもらう。という気持ちを改めて確認できたことと、イタリアという国の制度に触れられたことは、とても幸せに思う。ことにする。