バレンタインデーとイタリアと義理チョコと
2月13日、
「明日はバレンタインデーだけど、奥さんとどこにディナーに行くの?」と、イタリア人女性
「?」僕
「お花を贈るの?」と、女性
「???」僕
そのイタリア人女性に、
日本におけるバレンタインデーの風習や、チョコレートカルチャーに加えて
義理チョコとサラリーマンについても説明をする。
途中、何度もF-word(正確にはイタリアではC-wordだけど)を吐きながら、
すっごい苦虫つぶしたような顔しながら、聞いていた。
もちろん、最後まで聞くことはなく、途中でストップされて
「バカじゃないの」と、イタリア人女性
「なんで?」僕
彼女の言い分は、こうだ。
Whyが不明だと。
なぜ、男性にチョコをあげるのだ。Loveを届ける点には共感するけど
そういうのは、男性からするべきだし。
ましてや、Loveすらないのにチョコをあげるなんて、スーパーナンセンス。
そのために使う(お金)(時間)(神経)すべて無駄だと。
一番怒っていたのは、義理チョコをもらった男性が、当然のように振る舞う事がある。という点だった。
恥らいという文化に理解を示しつつも、信じられない。
と、日本男性を代表して、イタリア人女性から軽蔑の眼差しを頂いた。
ぐうの音も出ないとはこの事だ。。。
「 I totally agree with you…」僕
2月14日、
ミラノで一番有名なPECKというお店でチョコを買って、
同じクラスの子や、話したことのある女性にチョコを渡す。
もちろん、前述のイタリア人女性にはスペシャルバージョンだ。
ここで、気づいた事が2つ。
・女性の方が、何かをもらう事に慣れているし
それに対するリアクションがとても素直だ。
・おっさんからもらうチョコにも、とても喜んでくれる。
「ぶさいおっさんにも笑顔を見返りにくれる上に、たまにハグすらある。
そもそも、若い女性に話しかけていいのだ。」
女性から男性に義理チョコを送る際に発生する
(お金):まー、おっさんは金だけはあるはず。
(時間):すぐだ。いままで入ったこともないような店に入る経験もいいものだ。
(神経):使わないはずだ。
何もデメリットはない上に、笑顔とハグが帰ってくる。
長くなったけど、僕の結論はこうだ。
男性から女性にチョコをあげる文化は、
確実に日本の義理チョコ文化よりも優れているし、
いますぐ日本のバレンタインデーは刷新されるべきだ。
一方で、日本には根づきにくいのかなとも思う。
日本の女性には欧州ほど、男性へのオープンさがないから。
つまりつまり!
バレンタインデーは、結婚している、ないしは付き合っている人たちが
お互いを改めてリスペクトする日にすれば良い。ってこと。
ただの知り合いや、たたの友達や、ただの同僚、ただの上司に対して、何かするのは
今すぐやめるべきだと、ミラノのバレンタインデーから結論したい。