Business model canvasと英語でコピーライティング
Domus での最初のレクチャーは、
Paolo Lolini というビジネスコンサルタントから。
ビジネスデザインコースとラグジュアリーブランドコースと合同だったのもあって、ビジネスベースのレクチャーのエクササイズをラグジュアリーブランドで体感できたのが楽しかった。
内容は、Business Model Canvasと呼ばれるビジネスツールを使って、ラグジュアリーブランドのそれを作ること。
次に、Value Proposition Canvasを使って、そのブランドのVPCを書き記すこと。
最後に、そのブランドがどう変化したら面白くなりそうか。をプレゼンすること。
という3日間に分けたレクチャー。
初日のBMCは、本やブログなどでも目にはしていたけれど、実際に使った経験がなかったし、ましてや英語でグループワークにプレゼンなんて。。。
あんなに脇汗かいたのは初めてだった。
ラグジュアリーブランドでエクササイズできてよかったのは、ラグジュアリーブランドのすごいところが、全世界でその体験やイメージが共通であるということに気づけたこと。ブランドがしょーもないステレオタイプで判断されないというのは、改めてすごいことなんだなーと認識した。
このしょーもないステレオタイプって、世界に出るととても邪魔になる。
だって、思考や友好の壁になってしまうことがあるから。
ちなみにキャンバスを作る一番の狙いは、クライアント企業理解はもちろんだけど、そんなものはクライアントの方がよく知っているし、情報なんてネットにゴロゴロ転がっている中で、グループでの共通認識を持つこと。だって、そこがずれているとアイデアもずれちゃう。
これをやってみて思ったのは、自分の凝り固まったイメージでは出てこないキーワードが出て来る新鮮さだな。
特に、テクノロジー系の新興企業のキャンバスを作るともっと面白い。
他の企業では出てこないキーワードがさらりと出て来る。
この、誰でも理解できる上に他との違いを出せるマジカルワードの発見が、新しいイノベーションの発見につながっているかもしれないと思うと、コピーライティングのパワーを再認識する機会でもあった。
このコピーライティングは英語である必要があるなー。とも思う。
日本語だとどうしても説明的になりがちだから。
そういう意味では、広告代理店ってイノベーションの宝庫なのにもったいないなーと心から思った。
英語のレベルは高くなくていいから、英語でコピーライティングすることで、イノベーションを牽引するようなことが、日本でも可能かもしれないと、とても興奮している。
コピーライターという肩書きが重要なのではなく、英語でイノベーションを説明できるアイデアを持った人は、少なからずいるはず。
世界規模で「Entrepreneur」の日本の割合はとても低い。
英語でコピーライティングと、素晴らしいアイデアを突き詰めれば、何か生まれるのでは。と心から思う。
もちろん、そんなに甘くないのだろうけどね。