ほんの小さなルールから、その国を知る。
ミラノ、バス停横にあるなんでもない公園。
ここにはなんでもないけど、草木の多い公園がたくさんある。
それこそ、ちょっと歩けばレベルで。
バスを待ちながら、公園にある看板に目を止める。
もちろん、火気厳禁、キャンプ禁止、車バイクあかん。とは書いてある。
でもそれ以上に、○○ダメ。という言葉は一切ない。
ゴミはちゃんと捨ててね、子供をちゃんと見てあげてね、ワンちゃんはリード忘れずに等々、可愛らしいアイコンと共に記載されている。
それらに加えて、この一文があった。
「Please respect lawns, flowers, and trees.」
草花や木にリスペクトを!とイタリア語と英語で書かれてある。
大学時代の恩師から、海外に行くなら花鳥風月を語れる日本人であれ。と
教わってから「花鳥風月」はとても好きな言葉の一つ。
なぜ公園が必要なのか、なぜここに来るのか、なぜここに来たのか。
花鳥風月を愛でることに関しては、世界でも類を見ないセンスを持っていると思う日本人が、改めて考え直すべきところを発見した気がする。
もちろん、自戒の念を大量にこめつつ。
公園の過ごし方、公園との接し方、公園のあるべき場所、その公園が持つ意味を自然と感じさせてくれる。そんなところから街作りがなされているところに住みたいなー、と思ったのです。
尊敬という意味とは少しニュアンスの違う、リスペクト。
だれか、うまい日本語に訳してくれないかなー。